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DAIKEN、基材に直接塗装する新たな床材を市場投入

DAIKENは8月21日、デジタル制御によって基材表面に直接高精細な塗装を施す業界初の床材「Artio(アーティオ)」を一般住宅市場向けに発売する。専用ラインの新設に約8億円を投じ、新たなスタンダード製品として市場投入する。

天然木突板や化粧シートをフロア基材に貼る従来の製造方法とは異なり、意匠表現の自由度を格段に向上させた床材の新カテゴリーとして市場に打ち出す構えだ。ヘリンボーンやパーケットなど個性的な床デザインは比較的職人の手間がかかる一方、これを塗装によって表現することにより、通常の1×6尺サイズで施工できる。さらに柄と連動したエンボス加工や、面部および溝部への塗装を施すことで、平面的な印象にとどまらない立体感のある表情を実現したという。

ヘリンボーン調の貼り合わせでは継ぎ目が目立ちにくいよう考慮した。開発責任者の内装材事業部次長・伊東達哉氏は「どのように並べても柄がつながるよう施工可能」とした上で「シート化粧床材では柄の繰り返しを感じやすいが、アーティオでは意匠設計の自由度が高いため空間全体として自然な見た目にしやすい」と説明している。

また石目調などでは溝の位置に合わせて色柄を分けることができるため、空間全体で一枚ごとのタイルを張り上げたような意匠が実現できる。デザイン・色柄のラインアップは全26種類で展開する。

製造担当の国内製造本部副本部長・神元俊憲氏は「突板、シートによる制約からの解放を目指して開発に取り組んだ結果、アーティオが誕生した」と語る。製品化にあたっては約4年の開発期間を要し、約8億円を投じて専用生産ラインを新設した。単発の製品ではなく、新たなスタンダード製品として継続的に育成していく構えであり、安定生産・量産体制・継続供給までを前提に準備したとしている。なお、同社は長期ビジョン「TryAngle 2035」において、10年後の将来像に「新スタンダードの創出」を掲げている。

内装材事業部長の森川大氏は同製品について「『個性や上質感を持たせたい案件』『他社差別化が必要な案件』『意匠性を重視する設計案件』において、効果を発揮しやすい」としており、今後は非住宅分野、造作材へも展開していく方針という。