YKK AP、マンション向けリフォーム玄関ドア来年2月発売
- 2022/12/12
- 住宅建材
窓メーカーのYKK APは、分譲マンションに使える戸別改修用玄関ドア「ドアリモ マンションドア」を2023年2月6日から発売する。
分譲マンションの玄関ドアは「共用部分」と位置づけられており、玄関ドアの修繕は管理組合が計画修繕により実施しなければならない。同社の調査によると、計画修繕時に玄関ドア交換が実施された比率は僅か約13.5%だった。さらに玄関ドアの経年劣化による錆の発生や、錠部品の不具合により、開閉が困難になっているケースも多く見受けられるという。それに対し平成28年3月、国土交通省の「マンション標準管理規約」が改定された。区分所有者が理事会に申請を行い、承認を受けることで、戸別の玄関ドア改修が実施できるようになった。
マンションの玄関ドアは共用部である事や修繕積立金での費用捻出が課題になることなどもあり、これまで改修が進まなかった。
さて、「ドアリモ マンションドア」は単に古くなった玄関ドアを新しくするだけではなく、様々な商品仕様により安全性・快適性が向上できる。標準仕様として、防犯性を向上させる回転防止機能付きのドアアイやドアアイカバー、防犯サムターンを装備している。さらに地震時の歪みにより扉が開閉不能になる事を防ぐ対震丁番や対震ドアガードも標準採用した。
標準で特定防火設備(建設省告示 例示仕様)となっているため、どの物件でも使用できる。
選択仕様としては、ドアの断熱性を上げ結露を軽減する「グラスウール仕様」や、扉を閉めたままでも換気ができる「換気仕様」、ハンドルのボタンを押すだけで施解錠可能な電池式の「ポケットキー」(電気錠)も選べる。
材質は枠がスチール粉体塗装。扉が化粧鋼板。額縁がアルミ(アルマイト)カラーは7デザイン、6色を用意、枠と額縁は2色から選べる。価格は29万5000円から。
また、同社はマンション窓の戸別改修に特化した「マドリモ 断熱窓 マンション用」を2020年に発売。「ドアリモ マンションドア」と併せた改修を提案している。