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なぜオフィスに家づくりの知識が必要なのか?木造事務所の新しいトレンド

オフィスデザインの世界ではコロナ禍以降「レジマーシャル」という言葉が注目された。住宅を意味する「レジデンシャル」に、商業を意味する「コマーシャル」をかけ合わせた言葉が「レジマーシャル」である。2020年以降、在宅勤務の増加によって自宅というリラックスできる空間で仕事をする環境が生まれた。これにより、事務所にもビジネスユースだけではない、落ち着ける空間としての要素が求められるようになった。

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工務店が市場から求められるニーズはオフィスなどの非住宅木造物件だけではない。オフィスの内装空間に関してもこれまで住宅で培ってきた手法が求められているといえる。木造のプロとしての知識と経験の蓄積は、そのまま木造オフィスの躯体・空間に活かすことができる。

工務店は高度成長期、およびデフレ型経済の中で発展した住宅の大量供給モデルという成功体験を一度脇に置き、建築と社会のつながりをゼロから見直す段階に立っている。中大規模木造への挑戦は、決して平坦な道のりではない。実績のない市場に飛び込み、慣れない工法や複雑な法規と向き合うには相応の覚悟が必要だ。

しかし、変化の激しい時代において、かつての成功体験に安住し、既存の住宅供給の枠組みに留まり続けることこそが、最も危うい選択である。地域に根を張り、経済を循環させ、社会のあり方をデザインするその役割を自ら定義し直したとき、着工減の時代でも選ばれ続ける工務店経営が完成する。次代の社会を形作る主役は工務店であるはずだ。