木材問屋が顔を揃える価格委員会において、衝撃的な報告がなされた。合板アイテムの全品目が値上げに踏み切られたが、中でも特筆すべきは構造用合板特類(1820mm×910mm×24mm、2級C-D)の動向である。今月の報告で、一気に400円という異例の値上げ幅が記録された。
委員会の出席者からは驚きの声が上がっている。経験豊富なベテラン委員でさえ、かつてのウッドショック時でさえ一度の上昇幅は400円に及ばなかったと述懐しており、今回の数字はこれまでの常識を根底から覆す異次元の上げ幅と言わざるを得ない。この背景にあるのは緊迫の度合いを増す中東情勢である。
今回大幅な値上げとなった「24mm厚」の合板は、いわゆる「捨て張り」など、梁の上に直接厚手の合板を敷き詰める剛床工法で使用される。24mmという厚みがあることで、従来の根太を省きつつ地震の横揺れに対する耐性を飛躍的に高めることができる。
また「特類」という区分は屋外や湿気の多い場所でも剥離しにくい高い耐水性を持ち、「2級C-D」は表面の美観よりも構造的な強度を優先した、文字通り住宅の骨組みを支えるための規格である。
住宅の土台や床下地を支える主要部材がこれほど急激に高騰すれば、今後の新築物件やリフォーム価格への波及は避けられない。中東情勢という不透明な外部要因が引き金となっているだけに、価格の着地点は見えず、木材業界のみならず建設業界全体がかつてない警戒感を持って事態を注視している。


