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コーティング材の販売から美装にシフト 建材の販売手法に新展開

室内コーティング材を扱うメーカーが、これまでの「建材としての物売り」から「美装サービスの提供」へと軸足を移しつつある。従来はノンケミカルを特徴とするコーティング材そのものを販売してきたが、最近はその特性を前面に出すよりも、ノンケミカルで仕上げる美装作業を請け負う形にした方が、ハウスメーカーやビルダー、工務店が受け入れやすいという判断が背景にある。

こうした動きが生まれたのは、コーティング材の性能を説明するだけでは価値が伝わりにくく、むしろ「仕上がりの品質」や「施工後の安心感」といった具体的な成果の方が発注側に響きやすいという事情があるためだ。ノンケミカルという特徴は依然として強みだが、それを材料単体で訴求するより、施工サービスとしてパッケージ化した方が理解されやすいというメーカー側の判断が働いている。

現場の工務店にとっては、材料選定の負担が軽くなるだけでなく、仕上がり品質を外部に委ねられる点でメリットがある。特に室内の美装は施主の満足度に直結しやすく、専門業者がノンケミカルで仕上げてくれるのであれば、説明のしやすさやクレームリスクの低減にもつながる。材料の扱いに慣れていない現場でも導入しやすく、追加提案として組み込みやすい点も評価できる。

一方で、選択肢としては従来どおり材料を購入して自社施工する方法も残されており、コストや施工体制に応じて使い分けることができる。また、他社の室内仕上げ材や簡易メンテナンス材を組み合わせることで、より幅広い提案を行うことも可能だ。美装サービスを外注するか、自社で施工力を高めるかは、工務店の規模や顧客層によって判断が分かれる領域といえる。